2010年12月9日木曜日

罷免した社民党福島党首に救いの手を述べる分別のない民主党の菅首相

罷免した社民党福島党首に救いの手を述べる民主党の菅首相は鳩山元首相より分別がない。


産経抄2010.12.8 02:48より


商売柄、首相の記者会見がテレビで生中継されるときには、雑用の手を止めて見るようにしているが、6日の放送にはいささか驚いた。30分たつと、質疑が続いているのにNHKはさっさと中継を打ち切ってしまったのだ。
▼続く番組は日本橋のビルで一杯100円のダシ汁を売っている店を紹介していた(関東地区)が、菅直人首相の言葉は、街のお得情報より意味がないと判断したのだろう。確かに「朝5時起きでがんばっている」と自慢されても鼻白むしかない。
▼NHKにも見放された首相は、救いの手を一度別れたはずの社民党に求めた。社民、国民新両党と無所属をあわせれば衆院で3分の2以上を占め、参院で法案が否決されても再議決可能になるからだが、貧すれば鈍するとはこのことだ。
▼旧社会党時代を含めて社民党が政権に入るとろくなことはないのは歴史が証明している。非自民党政権の細川・羽田政権は社会党に振り回されて短命に終わり、自社さ連立の村山政権は、阪神大震災発生直後に自衛隊の出動を躊躇(ちゅうちょ)し、幾つもの救える命を救えなかった。
▼昨年の政権交代で福島瑞穂党首は大臣の座を射止めたが、米軍普天間基地の県外移設を叫び、「学べば学ぶほど」日米安保の重要性に気付いた鳩山由紀夫首相に罷免された。その彼女によりを戻してくれと懇願するとは、鳩山さんより分別がない。
▼自民党政権末期から続く政治の混迷は、終わる気配さえ見えない。きょうは旧日本軍が真珠湾を攻撃してから70年目にあたるが、東アジア情勢は新たな「戦前」といえるほど緊迫している。目先の数合わせに汲々(きゅうきゅう)とし、難題を先送りするだけの人物が指導者(リーダー)を続けていては、この国は持たない。



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