2010年11月10日水曜日

ノーベル平和賞授賞式に、中国が日本や欧米各国に大使を出席させないよう要請

ノーベル平和賞授賞式に、中国が日本や欧米各国に大使を出席させないよう要請したことを、昨日の国会で前原外相が認めた。さすが、一党独裁の中国らしいやり方。大国のメンツも何もない。
日本が、授賞式に出なければ世界の笑いものになること間違いなし。そうならないことを祈る。


【産経抄】11月10日
2010.11.10 02:38

報道はやはり本当だった。AP通信や小紙は、来月10日にオスロで開かれるノーベル平和賞授賞式に、中国が日本や欧米各国に大使を出席させないよう要請したと過日、報じた。民主活動家である劉暁波氏への授賞に反対してのいやがらせである。
▼まさか、中国のような大国が、他国の大使が式典に出る、出ないといった細かいことにまで口出ししないだろうと半信半疑だったが、あさはかだった。きのうの衆院予算委員会で前原誠司外相があっさり認めた。
▼授賞式は、ノルウェー国王夫妻が出席して開催され、同国駐在の各国大使も招待される。「犯罪者への平和賞授与は中国への内政干渉だ」と怒っている割には、他国への礼節もわきまえず、平気で内政干渉するところはさすが一党独裁国家だけのことはある。
▼さすがでないのは、わが前原外相と菅直人首相だ。野党議員から「出席するのか、しないのか」と問われても外相は「適切に判断する」と答えただけ。首相に至っては、むにゃむにゃと何をいってるのかわからなかった。
▼今週末に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を間近に控え、中国を刺激したくない首相の気持ちはよく伝わった。せっかく胡錦濤国家主席がおでましになるのに、ノーベル賞ごときでへそを曲げられて首脳会談ができなかったら大変だ、という心境なのだろう。
▼そこまでして胡主席と会って何を話したいのだろうか。会談をしたおかげで、来月の授賞式に日本大使の姿がなかったら世界の物笑いになるだけだ。中国の民主化運動を支持してこそ、人権擁護に熱心だった民主党の真骨頂のはずだが、そろそろ「民主」の看板をはずした方がいい。



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